政寿司のこだわり

歴史を支える職人

創業者 中村 正之助

大正3年11月10日生まれ、おたる政寿司創業者、昭和9年7月、寿司の道に入り、東京浅草のすし店「特選亭」にて修行を始める。三年後、小樽に戻り、戦時色の強まる時代であったが、長男・全博が生まれたことをきっかけに「おたる政寿司」を開店。職人気質むき出しの頑固で気風の良い性格で、毎日のように従業員と飲みに行き、従業員との絆を深めていた。正之助の夢は「日本一の寿司屋になる」こと。70余年経った現在も、創業者の夢は受け継がれている。晩年は病気を患っていたため車椅子の生活だったが、札幌の自宅から小樽へ毎日通い、レジの横でお客様をお迎えする一途さをもっていた。昭和61年12月10日逝去。享年73歳の熱い生涯だった。

 
二代目(現社長) 中村 全博

昭和23年7月8日生まれ。現おたる政寿司代表取締役。寿司屋の店主という枠を超え、現在様々な活動をしている。座右の銘は「温故知新」。常に上を目指し学び続ける姿は、家族や従業員、仲間から慕われている。日頃からポジティブシンキングを心がけ、マイナスイメージは絶対に持たない。その快活さと自由な発想で地域の発展に貢献する、北海道のカリスマ寿司職人である。

主な役職
全道鮨商生活衛生同業組合 常務理事 小樽支部長
小樽観光協会 副会長
小樽食品衛生同業組合 副会長
小樽市商店街連合組合 理事長
千年の森プロジェクト 会長
生長の家 栄える会 会長

 
常務取締役 本店店長 中村 考志

昭和53年10月24日、現社長である全博の長男として生まれる。東京の名店「六本木 福鮨」での三年間の修行を終え、平成17年に帰郷。現在は常務取締役・本店店長に就任して、おたる政寿司の最前線に立つ敏腕店長。平成20年ロンドンで行われた世界大会「SUSHI AWARD2008」に出場し、第四位を獲得。また、小樽さくら祭り創作寿司コンテストでは、二年連続優勝。北海道全調理師すし調理技能コンクールで優勝を収める。夢は「小樽のすし文化を世界に広めること」であり、アジア、アメリカなどの視察や外国人観光客の小樽への誘致に力を注いでいる。平成18年10月に結婚し、平成19年6月には長男が誕生。常に学びの姿勢を忘れないことを心がけ、マスターブレインと技能をあわせ持つ一騎当千の万能寿司職人を目指す。

 
常務取締役 仕入部長 中村 圭助

昭和55年4月11日生まれ、現社長である全博の次男として生まれる。東京の大手寿司店で三年間の修行を終え、平成18年に帰郷。現在は、おたる政寿司の全店の仕入を担当し、三代目おたる中村屋(宅配部門)・楽天インターネット販売やカタログ通販などの新事業展開を手がけるなど、マルチに才能を発揮している。また、平成19年北海道すし技術コンクール金賞、平成21年おたる政寿司社内技術コンクールでは優勝を収め、寿司技術においても傑出した技量をもつ文武両道派。おたる政寿司の未来を担う、純血統の寿司兄弟である。

 

著書のご紹介

おいしさづくり 人づくり 幸せづくり

おいしさづくり 人づくり 幸せづくり

平成10年12月10日 第一刷発行
著者 中村 全博
発行者 藤尾 英昭
発行所 致知出版社
郵便番号 107-0062 東京都港区南青山6-1-23
TEL (03)3409-5632
印刷・製本 中央精版印刷

(C)Masahiro Nakamura 1998 Printed in Japan